整理収納のコツ 1/5

整理収納

2024年10月1日

今回より全5回にわたって、整理収納アドバイザー1級資格保有者より、生活に役立つコラムをご提供いたします。

整理の基本 – 「整理収納の基本原則」

整理収納は、単に物を片付けるだけではなく、生活の質を向上させ、心地よい空間を作るための大切なスキルです。物が整った空間は、心身ともにリラックスでき、日常生活の効率を高める効果があります。しかし、多くの人は何から始めれば良いのか分からず、物が増え続けて混乱してしまうことがあります。今回は、整理収納の基本的な考え方や、実践するための3つの原則について説明します。

< 整理収納の基本的な考え方>

整理収納を成功させるためには、「必要な物だけを適切に管理する」というマインドセットが重要です。物が多すぎると、日常の動線が妨げられ、探し物に時間を取られたり、無駄なストレスを感じたりします。整理収納の目的は、物を減らし、管理しやすい状態を作ることです。これにより、空間の見た目が美しくなるだけでなく、日々の生活がスムーズになり、気持ちの余裕も生まれます。

片付けを行うことで得られる最大のメリットは、物理的な空間が広がることです。すっきりとした部屋はリラックスでき、集中力が高まります。また、無駄な物を減らすことで、必要な物がすぐに見つかり、生活が効率的になります。さらに、整理された空間は、掃除もしやすくなり、清潔さを保つことが簡単になります。

また、不要な物を減らすことは、心の整理にもつながります。特に、長年使っていない物や、今後使う予定がない物を手放すことは、心理的にも身軽になり、新しい挑戦や発見へのスペースを作り出すことになります。物を溜め込みすぎず、必要な物だけを厳選して持つことが、整理収納の第一歩です。

<整理収納の3つの原則>

整理収納を実践するためには、以下の3つの原則を守ることがポイントです。

① 捨てる(手放す):
まず、整理の最初のステップは「捨てる」ことです。必要のない物や長い間使っていない物を手放すことで、空間に余裕が生まれます。物を持ち続ける理由が「いつか使うかもしれない」「高かったから」というものなら、その物は本当に今の生活に必要かどうか再考してみましょう。

② 選別する:
次に、残す物を選別します。残す物は「今、必要な物」「今後も使う予定がある物」「価値がある物」に絞ります。この段階で、物をカテゴリーごとに分けておくと、後の収納がスムーズに進みます。例えば、衣類や書類、調理器具などを一度に整理し、それぞれを一つのグループにまとめます。

③ 収納する:
最後に、選別した物を適切に収納します。収納のポイントは「使う頻度に応じて場所を決める」ことです。よく使う物は取り出しやすい場所に、あまり使わない物は奥や上部の収納に置くと良いでしょう。また、見た目の整った収納を意識することで、視覚的にもすっきりとした空間が生まれます。収納ボックスや仕切りを使って、カテゴリーごとにまとめると、さらに使いやすくなります。

以上の事を理解した上で、整理収納を始めていく際、最も重要なのは「いきなり完璧を目指さない」ことです。最初から一気に全ての部屋を片付けるのではなく、まずは小さなスペースから取り組むのが成功への鍵です。例えば、キッチンの一つの引き出しや、クローゼットの一部から始めることで、整理整頓の習慣が無理なく身につきます。小さな成功を積み重ねることで、次第に家全体が整っていく感覚を味わえます。

<まとめ>

整理収納の基本は、物を減らし、必要な物だけを効率よく管理することです。「捨てる」「選別する」「収納する」の3つの原則を意識しながら、まずは小さなスペースから始めることで、持続的な整理整頓が実現できます。整理された空間は、生活の質を向上させ、心地よい暮らしを提供してくれるはずです。

次回は、スペースごとの整理法 – 「キッチン編」をお届けします。

整理収納を勉強して、生活の質を向上させていきましょう!