住宅で発生するカビ被害

カビ除去・カビ対策

2022年7月11日

新築住宅の着工戸数について

千葉県における令和3年度新築住宅の「着工戸数」は45,042戸で、市町村別の着工戸数は、千葉市が7,559戸で最も多く、以下、船橋市、市川市、松戸市、柏市、八千代市となっています。都道府県別の着工戸数は、東京都が約13万4千戸で最も多く、千葉県は約4万5千戸(全国6位)となっています。

  • 千葉県ホームページから抜粋。

現代住宅とカビ

日本家屋は古来から木造で、自然と共生していました。天井が高く床下も高さがあり、家全体に風が通る構造でした。壁は漆喰、間仕切りは障子やふすまで、湿気をためない実に優れたカビ対策になっていました。しかし現代の私達の住居は、昔と比べものにならないくらい密閉性が高くなり、必然的にカビが発生しやすい環境を作り出しています。

カビが生息しやすい場所と対策

1. ドライゾーン

①畳 ⇒ 年に1度は天日干して、除カビ

②押入 ⇒ 詰め込みすぎず、換気して除湿

③家具の裏・下 ⇒ 見落とさずに除カビ

④カーペット ⇒ こまめな清掃、天日干し

⑤エアコン ⇒ 使用前に業者にクリーニングを頼みましょう

⑥壁紙 ⇒ 換気、除カビ

⑦玄関・靴箱 ⇒ 換気、除湿

⑧サッシ ⇒ 換気、除湿

2.ウエットゾーン

①キッチン(冷蔵庫や床下収納含む)周り ⇒ 水の拭き取り

②浴室、洗面・脱衣所、洗濯機周り ⇒ 水の拭き取り、換気、除カビ

③トイレ ⇒ 清掃、除カビ

3.自分でできるカビ予防

①掃除 ⇒ 日頃のお掃除で除カビ・除菌を徹底する。

②換気 ⇒ 室内換気と通気に気を配る。

③湿度 ⇒ 湿度60%以下に保つ。

カビと健康被害

カビが原因で起こる病気には、大別して①感染症②アレルギー性疾患③カビ中毒があります。

「感染症」は免疫力が落ちている人がカビを大量に吸いこむとで、人体の組織(肺など)にカビが生えてしまうことで、気管支肺アスペルギルス症などがあります。

「アレルギー性疾患」はカビの胞子やハウスダスト・花粉等がアレルギーを引き起こすもので、気管支喘息や夏型過敏性肺炎などがあります。

「カビ中毒」はカビを食べると起きる中毒で、食中毒や癌などがあります。

上記の代表的な症例の他にもカビが原因の病気がたくさんあります。

カビは私達の身近にいる存在で、病気や症状はさまざまであり、命にかかわる危険なカビもいます。

カビは放っておくとどんどん増殖し、ダニの餌になるのでダニを増やす原因でもあります。知らず知らずのうちに健康を害さないためにも、普段からこまめに清掃と換気をすることが大切です。 カビについてのご相談やお問い合わせは、こちらよりお問い合わせください。専門知識を持ったスタッフが対応させていただきます。