清掃お役立ち情報 1/7

清掃

2023年7月14日

プロである我々が、清掃において意識していることやテクニックなどの日々の生活の中で役立つ情報を、計7回に分けてお話しさせていただきます。まず第一回目は「1、清掃の基本原則」です。

それでは、清掃において、プロである我々が、効率的かつ効果的な清掃を行うために常に念頭に置いている、「基本的な原則」について解説したいと思います。

基本的な原則①【汚れとは】
汚れとは何だと思いますか?汚れといっても様々な種類があり、一言でうまく説明できないと思いますが、私が研修で習って”なるほど”と思った説明がありました。
それは、「本来そこにあるべきでないもの」です。ビルメンテナンス業界では元々そこにあるべきではないものを「汚れ」という定義がされています。
部屋の埃や髪の毛などのゴミ、トイレの尿石の汚れ、レンジフードの油汚れ、木から落ちた落ち葉、ベランダに溜まった砂ぼこり等、これらは全て汚れです。それをあらゆる方法を使って除去することが清掃なのです。

基本的な原則②【掃除の手順】
清掃の手順で、有名なものは「上から行うと良い」というものがあります。床を掃除機掛けする際に、床より上にある埃が、掃除機の風により舞い上がってしまって、終わった後に舞った埃が再度落ちてきてしまうため、結果的に残ってしまいます。なので、始めから掃除機をかけるのではなく、先に埃はらいを「上から行うと良い」と言われているのです。「常にきれいな状態を保っていて埃が舞いづらい場合」や、「清掃の時間が限られている場合」はこの限りではなく、様々な状況に合わせて手順を考えていきます。

基本的な原則③【適切な掃除道具】
清掃道具は様々なものが存在し、日々進化しています。昔から変わらないものもありますが、それはある目的において有効で広く普及しているからだと思います。秋に落ち葉を掃くためにお寺でお坊さんが使っている「竹ぼうき」は、広い範囲の落ち葉掃きに非常に有効です。あれを家庭の玄関を掃くためのちいさいほうきで掃いていたのでは、いつまでたっても終わりません。清掃場所、汚れの種類にあわせて適切な掃除道具を使用する必要があります。

基本的な原則④【適切な清掃剤の選択】
清掃剤(洗剤)にはたくさんの種類があります。中性洗剤、酸性洗剤、アルカリ性洗剤等、それぞれ、使用方法や使用場所、汚れに対してどのように効果があるのかが決まっています。使用方法や使用場所、間違った選定を行うと対象物を痛めたり、ご自身がけがをすることがありますので注意が必要です。また、洗剤の保管方法を間違えると事故になる場合もありますので、必ずパッケージに記載の説明をよく読んで使用することをお勧めします。我々は、そのあたりを熟知し、適切な洗剤を適切な場所で使用しています。

清掃作業の基本は、おおまかに以上のようなものがあります。様々な汚れに対して、適切な方法を用いて清掃を行っています。
次は、「2、プロのテクニックとコツ」について解説していきます。