整理収納のコツ 2/5

整理収納

2024年10月18日

スペースごとの整理法 – 「キッチン編」

キッチンは、家の中でも特に物が増えやすく、散らかりがちなスペースです。調理器具や食材、調味料、食器など、多種多様なアイテムが集まる場所であるため、整理が行き届いていないと、調理効率が下がり、片付けも大変になります。今回は、キッチンを整理して使いやすくするためのゾーニングや賞味期限・ストック管理のコツ、そして見えない部分の整理法についてお話しします。

<ゾーニングで使いやすくする

キッチンを効率的に整理するための基本は「ゾーニング」です。キッチンの空間を機能別にエリア分けし、各エリアで必要な物を配置することで、作業の流れがスムーズになります。特に、調理エリア、洗い物エリア、保存エリアの3つに分けて考えると整理がしやすくなります。

① 調理エリア:
調理エリアはコンロや調理台の周辺で、最も頻繁に使う道具を置く場所です。鍋、フライパン、包丁、まな板など、よく使う調理器具や調味料を、手の届きやすい位置にまとめておきましょう。壁にフックを取り付けて、ツールを吊るすとスペースを有効活用できますし、引き出し内には仕切りを使って道具を分類すると、物が取り出しやすくなります。

② 洗い物エリア:
洗い物エリアはシンク周りです。ここにはスポンジ、洗剤、布巾などの洗い物グッズを整理して配置しましょう。シンク下には、ゴミ袋や掃除用具を収納すると効率的です。湿気が溜まりやすい場所なので、通気性を確保するための収納グッズを使うと、清潔に保つことができます。

③ 保存エリア:
保存エリアは冷蔵庫やパントリー、食品棚のことを指します。ここでは食材や調味料を整理して、在庫管理がしやすいようにします。冷蔵庫内では、使用頻度の高い物を手前に、長期保存が可能な物や使用頻度の低い物を奥に配置します。パントリーや戸棚でも、分類ボックスを使って食品の種類ごとに整理すると、物の場所が一目でわかり、使い忘れを防げます。

<賞味期限やストック管理のコツ

キッチンでは、食材や調味料の賞味期限管理が非常に重要です。放置された食品は無駄になりやすく、スペースも無駄に占領してしまいます。賞味期限やストックをうまく管理するコツをいくつか紹介します。

① 賞味期限が近い物を前に:
冷蔵庫やパントリーの中では、賞味期限が近い物を手前に、長い物を奥に配置しましょう。定期的に賞味期限を確認し、古い物から優先して使い切るようにする「先入れ先出し」のルールを守ると、食品ロスを防ぐことができます。

② ストックを最小限に:
ストックを過剰に持つと、賞味期限の管理が難しくなります。特に調味料や乾物などの長期保存できる物は、必要以上に買い込まないよう注意しましょう。買い物に行く前に冷蔵庫やパントリーの在庫を確認し、必要な物だけを買い足す習慣をつけることが大切です。

③ 使い切りを意識した調理:
調理の際には、冷蔵庫やパントリーにある食材を確認し、使い切れる献立を考えることが効果的です。余った食材を使い切るレシピを取り入れ、使い切りを意識することで、無駄を減らすことができます。

<見えない部分(引き出しや戸棚)の整理

キッチンの引き出しや戸棚は、物を詰め込みやすく、整理を怠るとすぐに散らかります。見えない部分をしっかり整理することで、キッチン全体が整い、物の出し入れが楽になります。

① 引き出しの中を仕切りで整理:
引き出しの中は、小物がごちゃごちゃしやすい場所です。カトラリーや調理道具は、仕切りを使って種類ごとに整理すると、必要な物をすぐに取り出せます。さらに、使用頻度に応じて収納場所を決めることで、作業がスムーズになります。

② 戸棚の高さを活かす:
戸棚の中は、高さをうまく活用しましょう。ラックや棚板を追加して、スペースを無駄なく使うことがポイントです。使用頻度の低い物は奥に、高い物は上部に配置し、日常的に使う物を手前や下段に置くと、取り出しやすくなります。

まとめ

キッチンは、物が増えやすく散らかりやすいスペースですが、ゾーニングや賞味期限・ストックの管理、そして見えない部分の整理をしっかり行うことで、快適で効率的な空間を保つことができます。日々の家事が楽になり、調理や片付けの時間も短縮されるため、ぜひ実践してみてください。